金堀 哲也さん(TSUKUCOMM Vol.69)
データ野球の最先端で選手を支える
読売巨人軍 育成強化部
データアナリストチーム チーフ
金堀 哲也(かなほり てつや)さん
-これまでのキャリアや生活において、现金体育网_足彩澳门即时盘¥游戏赌场でよかったと思うこと
野球に限らず、スポーツって感覚や経験がとても大事なんですけど、それと客観的なデータを照らし合わせて、コミュニケーションをとりながら、選手をより良く、チームをより強くするのが今の仕事です。感覚だけでやってきたものを量的なデータと融合させるというのは、筑波大で研究してきたことそのものです。
高校時代は甲子園を目指していましたが、強豪校だったのに出られなくて、でももう一度ちゃんと野球をやろうと思いました。練習会に参加した時の先輩たちの生き生きとした姿がかっこよくて、筑波大を志望したんです。実際、学生が自主的にディスカッションをして目標や練習計画を立てて、そういう社会人としても役立つことをトライさせてもらえたのは筑波大の良さだと思います。
けがもたくさんあったので、プロ選手というよりは、指導者として甲子園に行きたいと考えていました。だから、博士課程まで進学して、研究も野球部のコーチもするっていうのはチャレンジでしたが、当時の原始的なデータ分析から研究を続けてきたことが、今につながっています。
-学生時代の一番の思い出
学生時代はとにかく野球三昧で、授業の合間に一人でも練習していました。3年生からはコーチもやりました。もう、泣きながら仲間と議論しましたね。みんなで本音で話し合ったというのが大きな思い出です。
ある時、リーグ戦での負けが続いていた時に、いつもはすごく冷静なキャプテンから呼び出しがかかって、夜中の平砂宿舎に30~40人ぐらい集まったんです。そしたら、いきなりギターの弾き語りが始まって、長渕剛とかゆずの曲をみんなで大合唱して、それでチームの雰囲気が一気に良くなりました。そのキャプテンは、後に監督として甲子園に行きましたが、そういう行動力のある人が活躍していくっていうのを実感しました。
-筑波大生に向けてのメッセージ
自分はコーチングが専門ですが、現場でデータを取ったり、選手とミーティングをしたり、施設を作ったり、といろんな仕事があって、他業種の人と協力する場面も多いんです。そんな時に、大学からのつながりのおかげでうまく進むことも多く、それは本当に良かったと思います。
大学で過ごす中で、いろんな人たちとつながりを持つことができて、それが今になってすごく生きていると感じます。なので、あまり興味がないようなことも含めて、たくさんのことにどんどんチャレンジして欲しいです。
PROFILE かなほり てつや
神奈川県出身
2014年 人間総合科学研究科 体育学専攻 博士課程修了
読売巨人軍 育成強化部 データアナリストチーム チーフ
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